屋根と外壁の塗装は同時にできる?お得になる理由
外壁塗装と屋根塗装は、共通する工事工程も多く、将来のメンテナンス回数や総合的にかかる費用を比較検討すると安くなるなど、メリットのほうが多いと言われています。
ここでは、屋根と外壁の同時塗装のメリットや注意点などについて解説していきましょう。
同時塗装のすすめ!
屋根塗装と外壁塗装のどちらかを検討しているとき、両方同時にやったほうがいい、ということを教えてくれる担当者がいます。抱き合わせ販売のようなオススメの仕方ですが、塗装工事は高額な費用がかかるため、できる限り無駄な費用をカットして、コストパフォーマンスを向上させたほうがいいはずです。
そうした理由から、どの塗装業者も必要であれば、屋根と外壁の同時塗装をオススメしています。
塗装工事では、高所作業や塗装作業の安全性を高めるために、必ず足場を組みます。足場は、組み立てと撤去がセットになっていますが、足場の専門業者が足場の取り扱いと作業を行います。費用も15~20万円かかるので、無料にはできません。
メンテナンス回数が増えるほど、同時塗装をすれば足場代が節約できます。
屋根と外壁の同時塗装は、建物全体を塗り替える工事です。外観は一気に新しくなり、まるで新築のようです。屋根と外壁に使用する塗料は、種類や耐用年数、ツヤの程度も異なります。同時塗装する場合は、違和感がなく、見た目全体のバランスが取れるような塗料選びを行う必要があるでしょう。
逆に屋根だけが新しい、外壁だけが新しい、といった片方だけの塗装工事では、見る人にちぐはぐな印象を与えてしまいますし、どちらか一方だけを塗り替えたんだということがすぐにわかってしまいます。
見た目を重視する方ほど、全体のバランスを気にされる方が多くなります。
屋根用と外壁用塗料の違い
屋根と外壁の塗料を選ぶ場合、全く同じグレードの塗料でも問題ありませんが、いつも太陽光や紫外線の当たる屋根のほうが劣化しやすいことがわかっていますので、屋根用塗料を高い耐久性と遮断熱性能を持つ機能性の高いものにしたほうがいいでしょう。
特に耐用年数は、屋根と外壁の両方を意図的に同じ年数に合わせたほうが、次回のメンテナンス時期を合わせることができます。
割引や値引きを引き出しやすい
屋根と外壁の同時塗装は、どちらか一方だけの塗装工事費用よりも総費用が上がります。しかし、同時塗装を依頼することにより、各種割引や値引きなどを引き出しやすくなります。
同時塗装で、同じ工程がカットでき、業務が効率化できます。施工期間が短くなり、職人の人件費なども安くて済みます。
こうした理由から、割引や値引きの額の幅も広めに取っている業者が多く、思った以上の割引額や値引き額を勝ち取って、お得な施工価格で塗装工事を進めることができるでしょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。