塗装工事中の洗濯のポイント
塗装工事は一日で終わるわけではありません。一週間から10日間が目安です。途中、雨が降ると塗装作業は中断しますし、十分な乾燥期間も必要です。必ず足場を組んで作業を行いますし、作業前にしっかりと養生されています。
外壁塗装工事中でも毎日の普通の日常生活は続きます。例えば、洗濯はどうすればいいのでしょうか?洗濯時のポイントや洗濯物を干すときのポイントについて解説していきます。
塗装工事中に洗濯物は干せない
洗濯物は屋外に干したほうがよく乾き、ふわふわとして気持ちがいいものです。しかし、何も対策をせずに洗濯物を外に干すと、塗料や洗浄時の泥水が衣類に付着することがあります。塗装業者が屋根や外壁の塗装をする時は、必ず養生をします。塗料や水の飛散防止ネットも設置し、塗料や水が周囲に飛散しないように細心の注意を払っています。
それでも、いつものようにお住まいのベランダやお庭に洗濯物を干してしまうと、洗濯物に塗料や泥水が付着します。塗料以外にも下地補修時の木片や鉄粉などが知らない間に洗濯物に付着しますので、外に干すのはやめておきましょう。
塗料の臭い問題
水性塗料を使用することが増えていますが、多少の臭いはします。弱溶剤塗料でも、強い臭いがします。シンナー臭は、塗装時に臭うだけではなく、その刺激臭が洗濯物に付着することが多く、お気に入りの衣類がそれだけでだめになってしまうことがあります。
塗装工事中は、臭いが気になりますので、窓を開けないようにしてください。害の少ない水性塗料であっても、窓を開けるといつの間にか部屋中に塗料の臭いが充満しています。夏の時期にエアコンを使用することはできますが、事前に室外機の養生については、塗装業者にもよく相談するようにしてください。
塗装工事中の洗濯方法
屋内に干せるスペースがある場合は、邪魔ですが我慢して屋内に洗濯物を干しましょう。ドラム式乾燥機付きの洗濯機や浴室乾燥機をお持ちであれば、いつも利用しているとは思いますので問題ないでしょう。
ワンルームマンション居住者や屋外にしか洗濯物を干せない場合は、ちょっとした工夫が必要です。バルコニーやベランダの防水工事中や屋根や外壁部分ではなく面積が狭く小さな塗装箇所の塗装中なら、洗濯物を屋外に干しても大丈夫な場合があります。
ベランダが複数の箇所に設置されている場合は、塗装箇所とは遠い側、反対側のベランダに洗濯物を干してください。また、お住まいからそう遠くない場所にコインランドリーがありますのでこの機会に利用してみてください。
他に少し料金はかかってしまいますが、クリーニングを利用するのも塗装工事中の洗濯方法としておすすめです。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。