ビル屋上などの防水工事はシート防水で

2021年06月01日 カテゴリー:ブログ

富士市 シート防水

 防水工事は、ベランダ、バルコニー、ビル・マンションなどの屋上には必ず必要です。新築から10年以上たって何もしていない場合は、メンテナンスの時期を迎えているはずです。そろそろ防水工事のやり直しが必要な時期にきています。
防水工事の中でも、広い面積を得意とする防水工法が、「シート防水」です。


塗るのではなく貼る工法のシート防水

 防水工事の方法は、大きくわけて4つです。一般家庭のベランダやバルコニーなどでよく採用されているのが、ウレタン防水やFRP防水です。これらの防水工法は、防水材を塗っていく工法ですが、耐用年数が8~12年程度と短めです。比較的安価で施工しやすく、衝撃にも強いことから採用率は高めです。

 そして、防水材を貼ることをメインとする防水工法がシート防水です。他にも最も防水性能が高いアスファルト防水があります。シート防水は、単価が4000~8000円とウレタンやFRP防水と同等ですが、耐用年数が10~15年と10年以上は確実に防水性能を保持します。

 シート防水は、アスファルト防水のような20年以上の防水性能はなく、施工単価も手頃ですが、シート状の防水材を使って、ビルやマンションの屋上などの広い面積の防水施工が容易になっています。


シート防水のメリットや防水施工に適した場所

 シート防水は、面積の広いシート状の防水材を使用して施工します。シートの素材には、塩化ビニールやゴムなどが採用されています。施工方法には、密着工法や機械固定工法があります。通気性を確保するなら機械固定工法がおすすめです。

 シート状の防水材を使って全体を覆う施工法ですので、シート防水はさまざまな下地に施工可能です。機械固定工法なら、通気性を確保し、湿気をうまく逃がすことができ、防水性能や耐久性能を高めることができます。

 耐久年数も10~15年、工期も短く最大でも4日以内で施工が終了します。ビルやアパートなどの広い面積の屋上防水施工でも短期間で施工できるというメリットを享受できます。すでに表面や厚みなどが均一に加工されたシート状の防水材ですので、塗るタイプの防水材のようにムラがなく施工可能です。


シート防水施工の費用単価や施工の注意点

 シート防水の施工単価は、1平米あたり4000円~7500円が目安です。使用するシート防水材の素材と工法により費用が異なります。目安は、80平米の屋上なら、総費用は50~90万円になるでしょう。接着剤を使った密着工法は、通気性がないので十分な乾燥時間を取る必要があります。

 機械固定工法は、ドリルを使って金具を固定します。シートが浮いた状態になり、通気性が向上します。作業時にドリルの音や振動がしますので、施工時には注意が必要です。


シート防水のメンテナンス

 シート防水の耐久年数は、10~15年程度です。シート防水は、下地を選ばずに施工できますので、2回目の防水工事に向いています。施工後の経過年数が短くても、防水シートの浮きや破れ、水たまり、ひび割れの発生の他、雑草や藻などが発生していると、防水性能の不具合が考えられます。

 専門業者に点検を依頼し、同時に部分補修や清掃を依頼しておきましょう。早めに対応し部分補修することにより、その後も想定された耐久年数の防水性能を維持できる可能性が高まります。

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