塗装の仕上がりは「養生(ようじょう)」次第って本当?
養生は、塗料が周囲に飛び散ってついてしまうのを予防する目的があり、ビニールやテープなどで丁寧に保護する作業です。ビニールやテープを使って、塗装しない箇所を保護していきます。養生の端は、まっすぐにきれいにしていないと仕上りが悪くなることがあり、塗装工程の中でもとても重要な作業です。
塗装工事で養生に使用する道具や材料の紹介
養生で使われる道具や材料は、とても重要です。メッシュシートを使うと、塗装時の塗料だけではなく、高圧洗浄時の水も飛び散らないように、保護してくれます。また、車や植栽などには、専用のシートがあり、個別に保護しています。
サッシや窓、床などのシートやビニールなどで保護できない出っ張りのある箇所は、ビニールやテープ、マスカーといった道具や材料で保護します。ビニールテープやマスカーは、粘着力があまり強くないテープです。これは、テープで取り付けた後、再度剥がすことが前提になっているからです。
養生は手を抜かないこと
塗装前の養生では、丁寧に作業する必要があります。雑にすると、高圧洗浄の水や塗料が周囲に飛散します。どんな塗装作業であっても、手を抜かないようにしなければなりません。
養生は、塗装箇所と塗装していない箇所をきちんと分ける役割も持っており、養生がしっかりしていないと境界線がにじんだり、汚れてしまったりします。植物に養生することもありますが、ずっと被せていると枯れてしまうことがありますので、作業の進行に応じて養生を片付けながら作業を行います。
養生は、仕上りに直接影響する重要な作業です。養生を疎かにすることのないよう、養生は重要な作業工程であると認識している塗装業者がおすすめです。
養生の相場価格
養生の価格相場は、1平米あたり100~150円と比較的安くなっています。養生の種類により、見積書、契約書に記載されている場所が異なることがあります。延べ床面積30坪の戸建て住宅の養生費用の目安は、およそ3~4万円程度であると言われています。
目的に応じた道具を使用
養生用のポリシートやマスキングテープ、マスカーと呼ばれる養生用ポリシートとマスキングテープが合わさった道具などがよく使用されています。マスカーが便利ですが、単価が高いので塗装面積が広い場合は、ポリシートとマスキングテープは分けて使用されています。
他にも、目的に応じた養生道具も用意されています。例えば、エアコン室外機や給湯器、排気設備などに使う通気性の高い専用シート、ブルーシート、カーカバー、飛散防止ネットなどです。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。