失敗例から学ぶ外壁ツートンカラー塗装
塗装業者としっかりと打ち合わせができていれば、初めての外壁塗装でも失敗することはありません。塗り替えでツートンカラーを検討している方は、色選びや配色割合、塗り分けなどについての知識が必要でしょう。
ここでは、失敗例などを交えながら外壁ツートンカラー塗装のポイントについてご説明していきます。
色の組み合わせでの失敗
ツートンカラーでは色の組み合わせが最も重要です。
目立つ色を使用すると、メインの色よりもサブの色をどのような色にしたらよいかでかなり迷います。外壁塗装でよく使われている色は、ベージュ、ブラウン、グレー、ホワイトなどです。この中から選ぶと似通った色になってしまいます。
ツートンカラーでその他の色を使う場合、失敗を少なくしたい時は、色相環の隣り合う色、同系色を選んでツートンカラーでカラーシミュレーションしてみましょう。この点に注意するだけでも全体的にまとまりのある外壁色に仕上がります。
外壁色では似たような色を使うと、どんな2色を合わせても調和しやすくなることを知っておきましょう。
色は3色まで!面積のバランスに注意
ツートンカラーは2色だけだという決めつけに注意しましょう。バランスやメリハリをつけるために高彩度のアクセントカラーを使用することがあります。それでも色は、多くても3色までがおすすめです。
同系色の色を使ったとしても、どの色を目立たせたいのかを決めておくべきです。
色の原則からいえば、同じ面積でも高彩度の色はよく目立ちます。外壁色は、目立ちすぎても問題があります。目立つ色ほど、塗装面積を少なくするようにし、全体的なバランスや印象が強くなりすぎないように配慮する必要があります。
こちらもカラーシミュレーションをしっかりと行い、バランスや見た目の印象をよく確認してから色と塗装面積を決定してください。
塗り分けはよくあるパターンから選ぶこと
外壁塗装は、実際に塗ってみた後に初めてその仕上り具合が確認できます。
色見本やカラーシミュレーションでは判断できないことが多く、他では見たことがない色を使用する場合や初めての塗り分けパターンをやってみる場合は、失敗することも多くなってしまうでしょう。
保守的な面白みのないツートンカラーにはなってしまいますが、すでに実績のある外壁塗装を見て、同じような色分けパターンを選んだほうが無難です。
例えば、1階と2階で分けるパターン、縦方向の角で塗り替えるパターン、バルコニーの出っ張りを別の色にするパターンなどが定番です。
複雑なパターンや意匠性の高いデザインを希望されると、ツートンカラーでも費用が高くなってしまいます。ツートンカラーはできる限りシンプルに仕上げたほうが、近隣の住宅や周辺環境とよく調和しやすく、お住まいの印象をよくしてくれます。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。