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見積書の読み方

複数業者の外壁塗装の見積書を見比べると、工事金額・面積・数量や記載の形式などに差があり、困惑してしまうと思います。
そこで、見積書の工程ごとの見方と注意点をご説明したいと思います。

足場工事

外壁塗装を行う上で、必ずと言っていいほど必要な足場工事は、見積り金額の中でも価格が高く比率が大きい作業です。
足場が無ければ作業性が低下し、人件費が余計にかかってしまいかえって見積金額が高くなってしまいます。
また、作業上の安全の確保が難しく、事故発生の危険性も高まります。
費用は通常、足場をかけた状態の面積を計算します。外壁面積と同じと思われる方がいますが、外壁面積よりも多くなります。
足場は、横は外壁よりも約1m外側に、縦は約50㎝下の地面から屋根の軒先より約1m上まで設置します。また、外壁面積は、窓などの開口部をすでに差し引いていることが一般的なので、外壁面積の2倍近くになることもあります。
屋根足場が必要になることも
外壁塗装 富士市
外壁塗装と一緒に屋根塗装も行うときに、屋根が急勾配で歩いて作業ができないような場合には、屋根面にも足場をかけることになります。
屋根に足場をかける、かけないの一般的な基準として、屋根勾配が6寸勾配以上とする業者が多いです。
他にも、下記のようなケースが当てはまれば、足場費用が高くなる可能性があります。
・駐車場から建物が遠い
・建物が高台にあり、階段を上り下りする必要がある
・隣接建物との距離が著しく接近している
・カーポートなどがあり、脱着作業が必要になる

飛散防止メッシュシート

外壁塗装の際に近隣への塗料飛散などを防ぐ目的で、足場にメッシュシートを設置します。
全面を覆う場合は、外壁面積と同じ面積になります。

高圧洗浄

高圧洗浄は、塗装する前に汚れ・コケや藻などの付着物を除去し、素材と塗料をしっかりと密着させるために行う重要な作業です。
塗装する部分の面積と同じ数量を記載するのが一般的で、外壁面積、屋根面積、軒裏面面積などの合計です。窓の面積も数量に含める業者もいます。
また、小面積の場合には数量の記載ではなく「一式」になる事もあります。

下地補修

外壁塗装における代表的な下地補修は、ひび割れ補修です。外壁サイディングのひびわれ補修や、モルタル壁のひび割れを埋める作業などがあります。
軽微な補修では、箇所数ではなく「一式」で記載します。外壁全体にたくさん存在している場合には、外壁面積に単価をかけて記載することもあります。

シーリング工事

外壁塗装 富士宮市
外壁材を張り合わせた一般的な外壁サイディングでは、外壁材の継ぎ目に伸縮する目地材が設置されています。これをシーリングとかコーキングと呼びます。
このシーリングには「打ち変え」または、「打ち増し」の2種類の作業方法があり、既存のシーリングを一旦撤去して、新たに打ち直すことを「打ち変え」と呼び、既存のシーリングを撤去せず、上から被せるようにすることを「打ち増し」や「増し打ち」と呼びます。
撤去する手間がかかる「打ち変え」の方が費用は高くなり、耐久性もよくなります。
通常は、シーリングの長さに施工単価をかけて金額を算出します。「一式」いくらで記載する業者もいます。
シーリング材にも種類があり、それぞれによって耐久性も違います。

一般的なシーリングの種類と耐久性

・ウレタン 耐久性8年
・変成シリコン      耐久性10年
・オートンイクシード15+  耐久性15年以上
※シーリング材に塗装せず露出させた場合の耐久性
シーリングの上から塗装する場合は、ウレタンかオートンイクシード15+を使用します。
クリヤー塗装や新築などシーリングの上から塗装しない場合は、変性シリコンかオートンイクシード15+を使用します。

外壁塗装

外壁塗装は、通常3回塗が基本です(2回塗りの仕様もあります)。サイディング外壁の場合、下塗りにシーラーと呼ばれる素材を使い、それには上塗り材の密着性を向上させる役割があります。その後、上塗り材を2回塗装するのが一般的です。
モルタル外壁の下塗りには、フィラーと呼ばれる密着性の向上と軽微なひび割れの補修も同時にできる塗料が使用されます。その後、上塗り塗料を2回塗装します。
この塗装費用は、塗装する部分の面積に施工単価をかけて算出します。このとき、窓などの開口部を引いて計算する業者と窓も含めて計算する業者がいます。引いて計算するのが一般的です。

一般的な塗料のランクと耐久性

・ウレタン塗料   8年
・シリコン塗料  10年
・ラジカル塗料  13年~15年
・フッ素塗料   15年~20年
・無機塗料    20年~25年
耐久性が高くなるにつれて工事金額も高くなります。
注意)屋根に塗装した場合、塗料の劣化の原因である紫外線の量が多い(日照時間が長い)ため、上記記載の耐久性の6掛けくらいに考えてください。
例:屋根にフッ素塗料を塗装した場合、10年程度の耐久性になります。

屋根塗装

屋根塗装は勾配を考慮した実際の面積を見積書に記載します。
外壁塗装と同様に下塗り1回、上塗り2回の計3回塗りが基本になります。上塗り2回を中塗り1回、上塗り1回と分けて記載することもあります。
屋根に使用する塗料は、外壁で使用する塗料よりもグレードをあげれば、屋根と外壁の次回の塗り替え時期を合わせることができます。

軒裏塗装

外壁塗装 富士市
軒裏塗装は、軒天塗装、上裏塗装とも呼ばれます。建物の下から見た時の外壁の上、天井部分を指します。当該面の面積を記載し、単価をかけて金額を算出します。
軒裏には、外壁などに使用する塗料と違い、通気性のある塗料を使用します。
軒裏は、屋根裏の結露やベランダ床下の結露をお皿で受けるような状態になります。ですので、通気性がなければ塗膜に悪影響を及ぼし、通気性があれば、外部に湿気を排出して軒裏塗膜を長持ちさせることができます。

破風、鼻隠しの塗装

軒裏から屋根に向かって立ち上がっている部分、雨樋の金具がついている部分を破風や鼻隠しと呼びます。実際の長さに単価をかけて金額を算出します。

その他のよくある作業項目

・雨樋(実長)
・土台水切り(実長)
・雨戸、戸袋(実面積)
・シャッターボックス(実数)
・養生(実面積)
・ベランダ床面(実面積又は、一式)
などにも塗装や養生等の作業を施すことになります。

諸経費

諸経費には、一般に事務所の維持費や利益、事務費、交通費、通信費などが含まれます。
これとは別に計上されるものとして、現場管理費、産業廃棄物処分費、保険費用、安全対策費などがあります。
見積書に個別に記載がなくても、上記のような利益や経費は、見積金額のどこかに含まれています。

まとめ

150万円の軽自動車と200万円のハイブリッド高級車を比較しても意味がありません。金額だけで比較し150万円の軽自動車を選択する人がとても多いです。
見積書を見比べるときに、トータルの金額だけでなく、使用する塗料のグレードも確認してください。
細かい比較が面倒、わからないという方は、「信頼できる業者なのか」を見積書から読み取ってください。
大雑把な見積りは仕事も大雑把かもしれません。明細が少ない見積りも少々不安です。施工する内容と施工範囲、施工面積、塗料名、塗料メーカーなどがすべて把握できるのが見積書のあるべき姿です。
見積書をもらい、わからない内容がある場合は納得のいくまで確認しましょう。

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