夏場の暑さ対策にも有効な遮熱塗料

塗るだけで、夏場の暑さ対策にもなると言われている遮熱塗料。
話は聞いたことがあるけど、本当に涼しくなるのかどうかは疑わしいという意見が多く、採用にまで踏み切れない方が多いでしょう。
今一度、遮熱塗料の省エネや環境効果について見直してみましょう。
遮熱塗料が温度を下げる仕組みとは?
遮熱塗料は、太陽から受ける熱を塗装面で反射し、屋根や外壁の内側に熱を伝えることを抑制する効果があります。通常の塗料は、太陽熱をそのまま通してしまうので、ダイレクトに室内の温度が上昇してしまいます。
太陽光には、紫外線や近赤外線などが含まれています。
熱の作用は、近赤外線によるものです。遮熱塗料は、塗装が近赤外線を反射し、建物や屋内に熱が透過したり、吸収したりするのを防いでいます。
遮熱塗料の中にはセラミック配合を謳っている製品が多くなっていますが、セラミックも近赤外線を反射させる効果があるということがわかっています。
遮熱塗料の省エネ効果は?
高い省エネ効果が得られるという遮熱塗料ですが、実際にはどの程度の効果があるのでしょうか?
太陽熱を反射することで、遮熱塗料で塗装していない場合に比べると、2~3℃の違いが生じるようです。
室温も同様にかなり下がりますし、体感温度では涼しさを感じるようになります。光熱費にも反映されますが、夏場だけの限定効果になり、3%程度の光熱費の節減効果になります。
エアコンなどの空調の設定温度を意図的に上げるようにすれば、省エネ効果もさらに高まることでしょう。
長寿命で環境負荷を軽減する
シリコン系やフッ素系の遮熱塗料が多く、耐用年数が15~20年もあるので、もともと寿命が長い塗料です。メンテナンスにかける回数も減るため、長期のトータルコストでは費用の節減にもなります。
室内温度が安定しますので、一日中屋内にいても消費電力を低く抑えることが可能です。一家庭だけでは効果はそれほどありませんが、発電時のCO2の発生を削減する効果があります。
ヒートアイランド現象は、屋根や外壁の蓄熱が原因です。夜間も暑さが残るため、夜間も真夏日が続きエアコンの使用が増えたり、日中の熱中症を増やしたりします。環境に対する影響では、局地的豪雨を引き起こすのも、住宅密集地などでのヒートアイランド現象が原因になっていることがあります。
各家庭が遮熱塗料や断熱塗料を使用し、空調などの消費電力を抑えるようになれば、環境に対する負荷も軽減されるようになるでしょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。