外壁塗装でよくあるトラブル事例を押さえよう!
外壁塗装工事は屋外で行われますが、工事中は騒音も大きく、塗料の臭いもします。職人の怪我やご近所トラブルも心配しなければなりません。
実際によく起こるトラブルを知っておくと、事前対策や事後処理などもうまくいきます。
今回は予想できる外壁塗装のトラブル事例で参考にできるものをいくつかご紹介していきます。
色の違いや塗料の剥がれ
塗装の仕上りを見て打ち合わせしていた時の色合いやイメージが大きく異なることがあります。
色名だけで判断したり、話だけで終わらせたりせずに、実際の施工事例を見たり、カラーシミュレーションや大きめのサイズの塗装面に実際に塗装した色見本を使用してよく確認したりするようにしましょう。
塗装の剥がれが数か月や1年程度でみられる場合は、塗装業者の施工不良が疑われます。下地処理が疎かになっていた時や塗料選びに間違いがあった時に発生します。
後になって発覚することが多いので、保証期間内の点検作業はきちんと依頼し、塗膜の不具合を発見したら即補修をお願いしましょう。
騒音や臭いに関する近隣のクレーム
塗装工事でも大きな音や騒音がします。事前挨拶は当然のようにやっておくべきです。
車の出入り、資材の搬入搬出、足場の設置や撤去作業、機械の使用などで必ず騒音が出ることは誰にでもわかります。施工業者とも相談し、騒音を回避できる事前対策を施した上で塗装工事を行いましょう。
耐久性の高い油性の塗料はシンナーを使用しますので臭いが強いというデメリットがあります。
家族やペット、お年寄り、子供、ご近所の方などが気分を害することがあります。嫌な気分になったり、アレルギー反応が出たりすることがあります。
換気や外出するなどの対策の他、臭いが少なく自然や環境に優しい水性塗料を選んだほうがいいかもしれません。
庭木や車などへの汚れの付着や破損
プロの塗装業者でも稀に庭木や車を傷つけたり、破損させたりすることがあります。
狭い場所ならそのリスクも上がります。金銭的な保証は保険でも対応できますが、大切な植栽や骨とう品のような一つしかない品物に関しては、養生するか、別の場所に移動させておきましょう。
塗装工事のスケジュールの遅延
雨天や強風時には無理をせずに塗装工事が中止されます。
長雨や台風の襲来により、予定していたスケジュールを大幅に遅延すると、段取りが狂い、その後のスケジュールもうまく進まなくなるでしょう。
塗装工事は、台風や雨の少ない季節に依頼したほうがいいでしょう。スケジュールには余裕を持たせ、工期が延びても慌てることのないようにしてください。
追加の工事費用がかかる
工事業者の手違いで追加の工事費用がかかることがあります。
失敗したのが塗装業者の責任であるかどうかをよく確認し、口約束だけで追加工事費用の支払いをしないようにしましょう。
突然の仕様変更や必要のない作業を勝手に追加することもあります。必ず追加工事に関する仕様を確認し、契約書を取り交わした後に追加の工事をやってもらいましょう。
これは言った、言わない、などのお互いの勘違いを防ぐためです。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。