外壁塗装にとって最適な季節は
外壁塗装工事は、季節を無視して行えるものではありません。それでもあらかじめ計画していれば、混雑時期であっても塗装業者にきちんとした塗装工事を請け負ってもらえるでしょう。
外壁塗装工事では、春や秋の終わりが塗装に適した条件がそろう時期です。
外壁塗装ができる最低条件
塗料の取扱説明書や厚生労働省の施工ガイドラインなどにも掲載されていますが、外壁塗装工事に適した基本条件というものがあります。客観的な条件としては、気温が5℃未満、湿度が85％以上あると、施工不良が起こりやすくなっています。
また、降雨時、強風時、積雪や凍結している場合なども塗装作業が中断します。実際には、こうした条件をクリアできれば、外壁塗装工事は季節に関係なく行われています。
外壁塗装のベストシーズンは春
外壁塗装工事のベストシーズンは春の時期です。月でいうと4～5月です。この時期は、気温が丁度よく、雨が少なく乾燥している時期だからです。
しかし、黄砂がやってくる時期を避け、塗装業者の繁忙期に重ならないように注意したいところです。塗装業界が最も忙しい時期となり、なかなか予約が取れないこともあります。梅雨に入る前に塗装工事が終わらないようであれば、秋の時期に塗装工事日程をずらしたほうがいいでしょう。
引っ越しの時期とも重なり、アパート、マンションオーナーの塗装工事依頼も増えますので、塗装職人が不足するという特殊な要因もあります。値段が高くなってしまうこともありますので、無理をせずに塗装しやすい秋の時期に工事日程を延ばすという選択肢も考えておきましょう。
春の次は秋が塗装の最適シーズン
春の次に人気があるのが秋の時期です。春と同様に気温や湿度が一定で雨が少ないからです。秋といっても、9月はまだ台風が通過する時期と重なりますので、10～11月の秋の終わり頃が塗装工事に最適なシーズンとなっています。
また、秋の長雨に重なることのないように注意してください。この時期も塗装業者の繁忙期となります。
夏や冬は塗装工事が少ない
夏は雨や夕立が多く、塗装作業中に突然の豪雨に見舞われることがあります。大型台風の通過も避けられないでしょう。夏は高温多湿の時期です。塗料の渇きも早くなります。
日本の冬は気温5度未満の地域も多いので塗装工事ができません。雨が少なく乾燥しやすいので、塗装のツヤや品質に問題が生じることがあります。日照時間が少ないので、塗装がなかなか乾かないことがあります。
冬の時期の豪雪地帯、積雪地帯では外壁塗装工事そのものができないでしょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。