外壁塗装で工事前・工事中の注意点や守るべきこと
外壁塗装工事が始ってからトラブルに対処しているようでは、対応が後手に回っています。作業が中断してしまったり、やり直しになってしまったりするのも仕方ないでしょう。
このような失敗を避けるためにも外壁塗装工事は、工事前や工事中にやっておくべきことや守るべきことが数多くあるということを知っておきましょう。
工事前の現地調査や見積りを疎かにしない
外壁塗装工事を始めるには、詳細な現地調査と見積りをはじめとする打ち合わせなどがとても重要です。
外壁の状態を把握するためにも、塗装業者の現地調査はしっかりと行う必要があります。
塗装工事そのものは急ぐものではないので、補修すべき箇所、新しい塗料の種類、色選びなどに十分な時間をかけて間違いのない選択を行いましょう。
見積り時は、見積書の見方や工程の内容、塗料や資材の種類、製品名、価格などについて、ご自身でもよく調べてください。他社見積書ともよく比較し、各業者が提案した見積内容についてしっかりと判断するようにしましょう。
また、無償点検や保証期間などのアフターサービスについてもしっかりと確認してください。
塗装前の足場の設置や下地処理
塗装工事が決まると、ご近所への挨拶回りが行われます。
単に挨拶するだけではなく、塗装作業の内容やスケジュール、緊急連絡先などを伝える大切な機会です。
塗装前は、足場の設置、高圧洗浄、下地処理、養生などを行っています。
足場は組み立て時に騒音が出ますし、高圧洗浄では大量の水を使って塗装面を洗浄します。
下地処理は、塗装前に必ず実施するもので、塗装の品質に大きく関わっています。
養生は、塗装しない箇所をはっきりとさせ、塗装しない箇所を汚さないようにする重要な作業です。
それぞれの工程内容の確認と注意点について塗装業者としっかりと打ち合わせを行いましょう。
塗装作業中の注意点
塗装作業は、最低でも3つの工程で行われます。三度塗りが基本で、下塗り、中塗り、上塗りの工程に分かれています。それぞれの工程での乾燥時間をしっかりと取り、施主も作業内容や塗装後の仕上り具合をチェックした後に次の工程に進めてもらうようにしましょう。
窓を開けると、室内にまで塗料の臭いが入ってしまいます。洗濯物は屋内に干すかコインランドリーを使用しましょう。一時的にはなりますが、夏場は常時エアコンを使用するしかないでしょう。臭いの少ない水性塗料を使って塗装を依頼するとご近所トラブルも減ります。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。