外壁塗装でよくある近隣トラブルを予防する方法
外壁塗装工事でよくある近隣トラブルも、初めての方にとっては大変なことばかりで、トラブル対処はどうしても事後対応になってしまいます。
そのため、あらかじめ近隣トラブル事例から対処法や予防法などを学んでおくとイザというときに役立ちます。
トラブルがなくてもご近所への挨拶周りは重要
近隣トラブル予防の第一歩は、工事前の挨拶周りです。
何も事故がなかった工事でも足場の騒音や塗料の臭い、工事車両の駐車場問題、お隣の敷地をお借りするケースなど、他にも最初に予想できなかった出来事に数多く出くわしてしまうでしょう。
塗装前はお休みの日などに時間を決めて、集中的に塗装業者の担当者と一緒に挨拶周りを行いましょう。簡単なご挨拶の他、塗装工事に対する心構えや専門的な内容に関しては、塗装業者の担当者に任せるようにしましょう。
足場が倒れて車が破損した
足場を設置する場合は、騒音が最も大きな問題となります。
他にも強風や突風で足場が倒れてしまうことがあります。お隣の車を破損してしまった場合は、修理費を支払う必要があります。車の時価の範囲内での賠償額になりますので、廃車にして買い換えする場合もあります。
手間がかかりますのでお隣にはかなりの負担です。お金だけでは解決できない問題かもしれません。
足場の設置でお隣の敷地を借りる
必ず事前にお隣とも相談を行い、承諾を得て塗装工事を行いましょう。無断で敷地を使用することのないように注意しなければなりません。住宅密集地では、敷地が狭く、足場の一部がお隣の敷地にまではみ出してしまうことがあります。
工事車両の頻繁な出入りや駐車違反
塗装工事では、職人の出入り、道具や資材の搬出入作業で車両が頻繁に出入りします。駐車場が確保できないと、お隣の車が出せなかったり、他の車の通行の邪魔になったりします。
車が通る度に移動させなければならないようでは、塗装作業も捗らないでしょう。
狭い道路や駐車場のない作業現場の場合は、塗装業者の経験からいろいろなアイデアを出して作業をスムーズに行います。施主やご近所の方にも協力してもらいましょう。
若い職人の運転マナーの良し悪しなどもクレームになることがありますので気をつけたいところです。
法律の専門家にも相談
施工業者や施主でも解決できないトラブルは、法律の専門家に相談して解決する方法があります。法テラス、弁護士会などを通じて直接弁護士に相談し、意見を聞いて法律的な解決を目指しましょう。
訴訟を行えば、お金もかかりますし、ご近所との人間関係も悪くなってしまいます。具体的事例を元に、話し合いや調停などに留め、穏やかな解決方法を模索しましょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。