防カビ塗料選びの注意点
湿気の多い地域で、近隣の住宅にカビや苔が生えている屋根や外壁を見かけたら、新築住宅であってもカビや苔、藻などが発生する確率が高いといえるでしょう。
あらかじめ防カビ塗料効果の高い塗料を選んで塗装するか、塗り替え時に防カビ効果のある塗料を選ぶようにしましょう。しかし、カビの種類が多く、対応していない防カビ塗料を塗っても全く効果がないこともありますので注意が必要です。
住宅に発生しやすいカビを知る
カビに弱いと言われている塗料といえば水性塗料ですが、防カビ剤を配合していない塗料は全てカビに弱いと考えておくといいでしょう。カビの種類は無数にあり、お住まいの建物に発生するカビだけを見ても50種以上あると言われています。
住宅に発生する代表的なカビの種類といえば、黒カビ、赤カビ、ススカビです。黒カビは、浴室や洗面所、プラスチックなどにも生えるカビです。薬剤で除去できますが、繁殖しやすいカビで見た目も目立つカビです。
赤カビは、浴室や台所、畳にも見られるカビで、食中毒の原因となるカビです。ススカビは、結露箇所や浴室、台所で見られるカビです。人体のアレルギーの原因にもなるカビです。
数種しか対応できない防カビ剤に要注意
JIS規格で定められている防カビ剤は、3~5種しか対応していないのに防カビ剤に認定されています。そのため、周辺環境や塗装箇所に対応した防カビ剤を選ばないと、防カビ効果が全く得られないことがあります。
例えば、ウッドデッキなどの木部と外壁材とでは、素材や使用箇所が全く異なりますので、選ぶ前によく確認しなければなりません。もちろん、塗装前に洗浄などによりカビはしっかりと除去しておく必要があります。
しつこいカビをしっかりと除去
カビを完全に除去しなかった場合、塗装後の塗膜の下でカビが生き続けています。そのため、塗料を全て削り取ったり、特殊なカビ用の薬剤でしっかりとカビの元を取り除いたりする手間がかかります。
外壁塗装工事では、高圧洗浄作業やケレンなどの下地処理をきちんとやっていることが防カビ塗料を塗る前の最低限のポイントとなります。
アステックペイントの防カビシリーズ
アステックペイントから販売されている防カビシリーズの防カビ塗料は、一般建築物から頻繁に発生するカビや菌などの57種類を含む703種類のカビや菌に対応しています。
アステックペイントの防カビ塗料は、長期間その効果が持続し、一つの薬に耐性を持った菌も他の薬剤が対処し、多くのカビや菌に対応できています。
環境ホルモンを一切含まないので、人体にも影響がなく、戸建て住宅の他、衛生管理に厳しい食品関係の工場や倉庫での多数の施工実績があります。
また、添加剤タイプであることから、低汚染、遮熱、防水などの高い機能性を持つ塗料に防カビ機能をプラスできます。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。