認定施工店なら安心の光触媒塗料
次世代塗料として注目されている光触媒塗料ですが、メリット、デメリットを正しく理解していないと期待する効果が発揮できないことがあります。
光触媒塗料の種類や施工できる塗装業者が少なくなっていますが、今後改良されてもっと優れた光触媒塗料が登場する可能性もあります。
光触媒塗料とは?
光触媒塗料は、自然の力、太陽の光の力を使って、塗膜についた汚れを分解し、浮かせて、雨水で洗い流す効果のある塗料です。このような機能のことを「セルフクリーニング機能」と呼んでおり、光触媒塗料の大きな特徴の一つです。
また、空気清浄化機能も持っており、光触媒塗料で外壁を塗装すると、約1000平米の緑地と同じ空気清浄効果があると言われています。(テニスコート4面分の緑地)
光触媒塗料のメリット
セルフクリーニング機能の他、そもそも塗膜が汚れやカビ・藻などがつきにくい性質を持っています。空気を浄化し、臭いなども分解できるので、塗装するだけで環境に対してプラスの効果をもたらします。
遮熱効果を持つ光触媒塗料もありますので、夏季の室内を快適に保つ働きがあります。
耐用年数は20年以上で、フッ素などのハイグレード塗料と同等です。ただし、ノーメンテナンスではなく、下地の割れや塗膜の剥がれなどの部分補修などはしっかりと行い、お住まいの自然環境によっては、10~15年程度で塗り替えなければならない場合もあります。
光触媒塗料のデメリット
光触媒塗料を使った塗装は、高い技術を要しますので、メーカーが指定する施工法を守る認定施工業者しか施工することができません。職人によっても技術に差があり、塗装後の性能にも差が生じます。
こうした理由から、施工価格はシリコン塗料の2倍程度になり、高い施工費用がネックとなっています。
セルフクリーニング効果は、光が当たらない場所、雨水が当たらない場所では全く効果がないと考えていただいていいでしょう。例えば、軒下や住宅密集地でお隣が近すぎて外壁に太陽光が当たらないところです。
また、土や砂などの無機物の汚れを分解できないので、定期的な清掃で対応するしかないでしょう。
オススメの光触媒塗料や価格について
光触媒塗料の施工価格は、シリコン塗料の施工価格よりも1.5~2倍程度高くなってしまいます。塗料の単価は、1平米あたり3400~3700円、諸費用を含めて1平米あたり4200~5000円といったところが費用の目安です。
オススメは、TOTOの「ハイドロテクトコート」ですが、現在は生産販売を中止しています。現在は、日本特殊塗料の「ニットク」やピアレックスの「ピュアコート」などがオススメの光触媒塗料となっています。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。