今すぐできる!雨漏り時の応急処置
修理業者に補修を依頼する前に、とりあえず今の雨漏りを止めたい、急に雨漏りしだしたので応急処置をしたい、とお考えの方に今すぐにできる雨漏り時の応急処置についてご紹介します。
雨漏り発生箇所がわかれば何とかなる!
雨漏りといえば、天井からポタポタと落ちてくる水滴です。こうした雨漏りは、発生箇所も特定しやすく、水滴が落ちてくる場所も目視で確認できますので雨漏りの補修や応急処置も比較的簡単です。
大雨が降ってきている状態では、天井から雨水が次々と落ちてきます。雨水が落ちてくる場所の下に大きめのバケツを配置し、雨水を受けるようにしてください。天井から床まではある程度の距離がありますので、水がはねて周囲の床や畳に飛び散ってしまいます。こうした理由からバケツの下には、新聞紙や防水効果の高いレジャーシートを敷いていきます。
さらにタオルや雑巾などをバケツの底に入れておくと、水が周囲に飛び散るのを防ぐことができます。屋根やベランダからの雨漏りは、主に天井部分や二階部分からの雨水の浸入が考えられます。
外壁や窓からの雨漏りにも今すぐ対処!
外壁や窓のサッシの部分からも雨漏りがしやすいと言われています。窓があると必ず隙間ができてしまいます。毎日開け閉めしている窓やサッシほど、経年劣化が激しく、摩耗している箇所が多いので、いつの間にか大きな隙間ができていることがあります。網戸を効果的に使うと、雨水が入りやすい箇所からの雨水の浸入を防ぐことができます。
また、雑巾やタオルを雨水の浸入箇所に置いて、こまめに拭き、入ってくる雨水を吸収するようにしましょう。外壁の場合は、経年劣化により塗料の防水効果が低くなっていることが雨漏りの原因だと考えられます。
外壁材がサイディングボードの場合は、隙間のシーリング(コーキング)が劣化し、割れていたり、隙間が生じていたりすると、雨水が浸入するケースが増え、雨漏りの発生原因となることがあります。
雨漏り問題の根本的な解決には、コーキング補修や防水塗装、サイディングボードの張り替えなどが考えられますが、とりあえずの応急処置としては、雨水の浸入箇所全体をブルーシートで覆うという方法があります。
応急処置後はそのまま放置しないこと!
雨漏りの応急処置だけでは、根本的な雨漏り修理にはなっていません。また、自分で補修するよりも、雨漏り修理を得意とする専門業者がオススメです。
特に雨漏り調査は時間がかかりますし、経験や仕事の勘も必要です。正確な原因が特定できていなければ、雨漏りは直りません。再発を防止するためにも雨漏り調査と雨漏り修理は必ずセットで行うべきでしょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。