下塗り材バインダーとは?他の塗料との違いも解説

2020年04月01日 カテゴリー:ブログ

富士市の外壁塗装下塗り

 屋根や外壁の塗装は、3回塗りが基本です。その中でも最も重要な塗装工程が最初の下塗り工程です。屋根や外壁の塗装では、下塗りの仕上がり次第で塗膜の耐久性が決まると言ってもいいでしょう。下塗り材にはいろいろな種類がありますが、今回はバインダーと呼ばれる下塗り材について取り上げています。


見た目や色よりも重要な下塗り工程の役割

 塗装は、3回塗りが基本ですが、最初の下塗り工程で使う下塗り材だけは、中塗り・上塗り塗料とは性質が異なります。下塗りの主な役割とは、素地と上塗り塗料との密着性を高め、塗膜を平たんにし、ひび割れの発生を防ぐ目的で実施されています。

 そのため、下塗り材には、シーラーやプライマー、フィラー、バインダーなどの各種性質の異なる塗料が用意されており、環境や塗面に応じて使い分ける必要があります。下塗り材は、色の種類は透明や白などがありますが、下塗りですので色の種類はあまり関係がなく、塗膜の接着力や抗浸透力などの機能が決め手となって選ばれるようになっています。


バインダーとはどういう下塗り材?

 バインダーは、英語で結合するという意味の「binder」という意味があります。塗料の吸込みが少ない素地には、主にバインダーが使われていますが、逆にシーラーは吸い込みを抑えるために使われています。

 バインダーに使われている素地とは、例えば、タイル外壁、リシン壁です。
新築の施工にもバインダーがよく使用されています。吸い込みが発生しない下地に対しては、上塗り塗料がしっかりと定着しますので、バインダーが選ばれるケースが多くなります。


プライマーの特徴

 プライマーは総合的な下塗り工程の意味で使用されている塗料です。素地と機能に合わせたプライマーが用意されており、最初の下塗り工程で使用されています。例えば、接着効果の高いプライマー、錆び止め効果のある金属塗装面に使うプライマー、脆弱な下地に浸透し表層を強化できる浸透性プライマーなどがあります。


シーラー、フィラーの特徴

 下塗り工程では、シーラーとフィラーもよく使用されています。下地の吸い込みが激しい場合は、シーラーを使います。シーラーは、木材などにも使用できます。シーラーという言葉は、密閉や密封といった意味が語源となっています。吸い込みがない塗面なら先にもご説明したバインダーが適しています。

 フィラーは、モルタルやコンクリート外壁などの凸凹した塗面を平らにする塗料です。柔らかく追従性の高いフィラーといえば、クラック(ひび割れ)防止の微弾性フィラーです。フィラーは、サイディングボードにはあまり使われていません。

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