外壁塗装工事中はペットの健康やトラブルに要注意！
戸建て住宅や注文住宅で犬や猫などのペットを飼うことは当たり前になってきています。外壁塗装工事や屋根リフォーム時には、人よりもデリケートで繊細なペットにも配慮し、健康を害したり、ご近所トラブルになったりしないように事前に予防対策をやっておきましょう。
工事中のペットトラブル事例
ペットの鳴き声は、生活音や車の騒音よりも大きく聞こえ、いくらかわいい犬猫でもご近所の方には迷惑な騒音でしかありません。窓も開けられなくなりますし、ペットが飛び跳ねる音、走りまわる音なども騒音です。ペットのしつけができていない、ということで警察や保健所などにも連絡されてしまうでしょう。
また、油性塗料を選んだ場合、油性塗料の成分は、人間にとっても、ペットにとっても有害な成分が多く、知らない間に塗料に触れたり、臭いをかいだりして、ペットが健康を害することがあります。さらに、ペットが塗料をなめたりすると、死んでしまうことがありますので、細心の注意を払うべきでしょう。
外壁塗装工事でペットにとってよくないこと
油性塗料の希釈に使うシンナーなどの有機溶剤は、揮発すると人体に有害な刺激臭となります。ペットの健康も害します。有機溶剤の使用は避け、比較的安全に使える水性塗料を選ぶほうがいいでしょう。
塗装前に養生を行うと、その後は窓やドアの開け閉めができなくなることがあります。ペットは、人間とは異なり臭いに敏感ですので、ペットを室内に閉じ込めないようにしましょう。同じ理由で養生によりエアコンが使えない場合があります。エアコンが使用できるような養生の方法もありますので、ペットがいる場合や換気・エアコンを常時使用する場合は、あらかじめ塗装業者に相談しておきましょう。
見慣れない作業員の通行や足場の設置・撤去時の騒音、高圧洗浄作業時の騒音はペットにも負担です。人が気になっていつもよりも吠えるようなら、すぐにご近所トラブルとなってしまうでしょう。よく吠えるペットの場合は、自宅ではなく、ペットは外に連れ出しておいたほうがいいかもしれません。
外壁塗装工事中のペットの飼い方
これまでのご説明から結論として、塗装工事期間中はペットを自宅内で飼うのは避けたほうがいいでしょう。ペットホテルや動物病院などに連れていく方法がベストですが、親戚やお知り合いのお住まいに預ける方も多いようです。
しかし、ペットにとっては、2～3週間はいつもと違った環境での生活になってしまいます。ペットにとっては大きなストレスですが、塗装工事期間中はペットの健康も害しますので仕方ないと割り切って我慢してもらいましょう。
塗料選びでは、できる限り刺激の少ない水性塗料、原材料に自然由来の成分を使っている塗料がおすすめです。これは、塗装後のシックハウス症候群の予防にもなるからです。また、換気や窓の開放が必要となりますので、夏や冬などで常時エアコンを使用する時期の塗装工事は避けてください。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。