外壁塗装時の下塗り材(シーラー)や下地調整塗材(フィラー)について

2019年11月01日 カテゴリー:ブログ

 

富士市の外壁塗装下塗り

 外壁塗装工事では、上塗り塗料の密着度を高め、塗料の性能を最大限に発揮させるために、下塗り工程で下塗り材や下地調整塗材などが使用されています。それぞれ、シーラー・プライマー(下塗り材)、フィラー(下地調整塗材)などと呼ばれることがあります。ここでは、これらの下塗り材などの特徴や効果、必要性などについて解説します。


下塗り塗料の必要性

 塗装面と上塗り塗料の密着度を高め、塗膜がよく付着できるように、下塗り材や下地調整塗材などを使って「下塗り」を行います。下塗り材には、シーラーやプライマー、下地調整塗材にはフィラーが使用されています。こうした下塗り塗料は、塗装面に一番最初に塗る塗料として使われています。下地処理に含まれることがありますが、塗装工程でいえば、「一回目の下塗り工程」ということになります。


シーラー(下塗り材)について

 シーラーとよく似た働きの塗材に、プライマーと呼ばれるものがありますが、初心者はどちらも同じ働きをする塗材と考えていただき、ここではシーラーについてご説明します。

 下塗りに使用されているシーラーは、中・上塗りと塗装面の密着性を高め、塗膜の性能を高める働きがあります。吸い込みが多い痛みの激しい塗装面は、シーラーを2回以上の厚塗りをすることにより、塗料をたくさん吸収させて吸い込みを予防します。劣化が激しく、吸い込みが多いときは、水性ではなく油性のシーラーを使用します。シーラーの単価相場は、1平米あたり600~900円です。


フィラー(下地調整塗材)について

 サイディングにはシーラーを塗りますが、モルタル外壁には、フィラーを使用し、使い分けています。モルタル外壁は、経年劣化によりヘアクラックや凸凹が出やすいのが特徴で、平滑にならすために、フィラーを使用します。フィラーを使用する場合は、塗布量が多く厚塗りができる砂骨ローラーを使用します。通常、フィラーには水性タイプしかありません。

 シーラーの機能を併せ持つフィラーといえば、「微弾性フィラー」です。微弾性フィラーを厚塗りすれば、クラックなどにも追従し、ひび割れに強い下塗り材となります。微弾性フィラーの単価相場は、1平米あたり900~1200円です。

 シーラーやフィラーに関しては、各メーカーからさまざまな種類の塗料が販売されています。どのメーカーを選んだらいいのかだけではなく、水性か油性か、色や系統、用途などに応じて、適切な下塗り材や下地調整塗材を選ぶ必要があり、塗装職人の知識や経験がものを言います。

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