塗装工事中に起こりやすいトラブルや注意事項
塗装工事は、契約前や打ち合わせ時にやるべきことをやっていれば、ほぼ成功するはずです。それでも、塗装工事は施工業者だけで行っていると思わないようにし、施主やご家族の方も協力するとスムーズに工事が進行します。
ここでは、塗装工事中に起こりやすいトラブルなどについて解説していきます。
工事期間や作業人数の確認
塗装工事は、一般住宅の塗装作業なら、おおよそ1週間~10日間くらいで完了します。スケジュールが短すぎる、または長すぎる場合、予備日が設けられていない場合は、工程を飛ばしたりするなどの手抜き工事などの原因にもなってしまいますので、スケジュールには余裕を持たせたほうがいいでしょう。
一日のスケジュールとしては、朝8時ぐらいから夕方5時まで作業が行われています。朝の開始時間が意外と早いので注意したいところです。
トイレや灰皿、たばこを吸う場所などはあえて用意する必要はありませんし、急な場合を除き、お客様のトイレを使用するのを控えるようになっている業者がほとんどです。お茶出しも本来は必要なく、職人が各自飲み物を持参、用意しています。
塗装作業は、多くても4人程度です。それ以上の人数での塗装作業は、効率の面からみて逆効果です。施工責任者がいますので、塗装工事の進捗状況の確認などで、すぐに連絡が取れるのかどうかを確認してみましょう。
塗装中に留守をする場合
塗装工事中は、常に家にいる必要はありません。臭いや騒音が我慢できない場合は、日中は外出してもいいでしょう。
その際、玄関や窓などの戸締りはしっかりとしておきましょう。外出中、工事の責任者とはすぐに連絡が取れる状態にしておいてください。
塗装作業は、基本的には屋外で行われます。その際、水道や電気などが使用できる状態になっていれば、塗装作業がストップすることはないでしょう。
水道は、高圧洗浄作業や塗料を希釈するときに使用します。電気は、電動工具や電動の撹拌機を使用するときに必要です。
塗装工事中に室内で過ごす場合
塗装工事中は、夏場ならエアコンを常に稼働させることになるでしょう。
お子さんや家族が多く、毎日洗濯が必要なほど汚れものが多い場合は、室内干しが前提ですが、一時的にコインランドリーを使用したほうが外出もできますし、気分的に楽になれるでしょう。
住宅密集地やお年寄り、ペット、赤ちゃんなど、臭いや音に敏感な方が多い場合は、油性塗料よりも臭いが少なく健康にも害がない水性塗料の使用をおすすめします。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。