メリットを重視したトタン屋根選び

2021年04月17日

富士宮市の外壁塗装

 金属製の屋根というと、少し安っぽいイメージがありますが、以前はよく採用されていましたし、今ではガルバリウム鋼板などの耐久性の高い新しい金属屋根も登場しています。

 まだ、トタン屋根を使っている建物も多く、メンテナンスや塗装工事の機会もよくあります。ここでは、トタン屋根のメリットをもう一度確認し、上手くトタン屋根を選んでみましょう。


金属製屋根といえばトタン屋根

 金属製屋根の最大のメリットといえば、「軽量」であることです。屋根が軽いと建物への負担が軽減され、揺れにくくなるので、耐震性が大幅に向上します。
瓦屋根からトタン屋根に葺き替えると、それだけで耐震性能を高める工事にもなります。

 トタン屋根のトタンは、亜鉛メッキされた鉄板のことです。スレートが登場する以前に普及していた屋根といえば、トタンです。材料費も安く、施工も容易で工事期間が短く、少し前の建物では多くのトタン屋根が採用されています。塗装工事やメンテナンス、葺き替え工事が多くなるのもトタン屋根が過去に数多く出回っていたという証拠です。


メリットを重視してトタン屋根を選ぶ

 トタン屋根は、他の屋根材に比べると価格が安く、予算に限りがある場合や近い将来に屋根の葺き替えを予定している場合には、選択しやすい屋根材です。金属素材が安っぽく見える方もいますが、お好きな色に塗り替えることが簡単で、モダンでおしゃれなデザインのイメージに見せることができます。

 また、傾斜の緩い緩勾配の屋根にも使用できるというメリットがあります。トタン屋根は錆びには弱いと言われていますが、防水塗装した丈夫な鉄板を使えば、逆に雨漏り対策しやすい屋根であると考えられます。こうした特徴から、雪がたくさん積もる雪国では、軽量で雪解け水が内部に入りにくいトタン屋根がよく使用されています。


雨漏り対処法や塗装について

 雨漏りには強いトタン屋根ですが、鉄板を使用していますので、経年劣化により防水効果が落ちてきたら、錆びが発生し耐久性が落ちるだけではなく、錆びによる腐食や穴開きなどにより雨漏りが発生しやすくなります。

 錆びは初期の錆びであっても油断禁物です。錆びの広がりは早く、急速にトタン屋根が劣化していきます。塗装などのメンテナンスは早めに行う必要があるでしょう。雨漏り対策には、錆びをしっかりと落とす高圧洗浄やケレンなどの下地処理が重要です。

 さらに錆びに強い錆び止めの入った下塗り材を塗布するようにしましょう。劣化症状が進みすぎると、塗装では対応できませんので、トタン屋根の葺き替え工事を行う必要が生じます。


トタン屋根の葺き替え工事では「重ね葺き」が可能

 一般的なトタン屋根の耐用年数は、10~20年です。しっかりと塗装メンテナンスをしていても、10年目を過ぎる頃には、葺き替えも検討しなければなりません。トタン屋根の塗装費用は、50万円以下ですが、新しい屋根材への葺き替え工事は90~160万円です。

 しかし、カバー工法(重ね葺き)工事なら、70~120万円程度の工事費用に抑えることができます。古い屋根材の撤去費用や廃棄物処分費用などが増えると、大幅に施工費がアップします。

 雨漏りや下地の腐食がひどくなく、新しい屋根材も金属製のガルバリウム鋼板を使用するなど、カバー工法できる条件を満たしていると、低コスト(カバー工法)での葺き替え工事が可能です。

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