外壁塗装工事前に実施する近隣へのご挨拶の流れ
屋根や外壁のリフォーム前だけではなく、外壁塗装工事前にも近隣住民への工事の事前説明やご挨拶を済ませておく必要があるでしょう。たいていの外壁塗装業者では、ノウハウがあり、失礼のないように、施主に代わって工事前に事前ご挨拶を行っています。
ここでは、塗装業者が行う事前ご挨拶の流れや施主がやるべきことについて解説していきます。
近隣へのご挨拶の必要性とは?
塗装工事で思い浮かぶのが、工事中の騒音や塗料の嫌な臭いです。こうした騒音や臭いの事実を知らせずに、いきなり塗装工事を行うと必ずご近所からクレームが来ます。工事中の騒音や臭い、塗料の飛散などは、工事前にできる限りの予防策を行い、なおかつご近所の方にも謝罪しながら、ご挨拶を行うことで、ある程度事前に予防できます。
また、他にも道端への駐車による道路の使用、狭い場所で高圧洗浄の水・塗料などの飛散などが考えられる場合は、事前にご挨拶を行うことが最も効果のある予防策であると考えられます。
近隣へのご挨拶の簡単な流れ
ご近所へのご挨拶は、塗装工事の一週間前には済ませておきます。ご挨拶をするご近所の方は、両隣、お向かい、裏、その他、影響が及びそうなお住まいや日頃から親しくしている方などに対して、6~7件程度まわっていきます。
工事の前に「ご迷惑をおかけします」という内容のご挨拶と工事に関する簡単な説明などを行います。塗装業者が、挨拶文や塗装工程のお知らせ、粗品などを持って、一軒一軒ご近所をまわっていきます。不在の場合でもポストに投函できるように、挨拶文は手紙として持参しています。
ご挨拶時に伝えるべき事項とは?
ご挨拶時のポイントは、大きな騒音がする足場の組立や解体の日程、高圧洗浄などの大量の水を使用するときの日程などについて、作業の流れや内容、いろいろな注意点について説明していきます。挨拶文の内容や粗品選びは、塗装業者にお任せするといいでしょう。
施主がやることは?
施主は、塗装業者が一軒一軒ご挨拶にまわっていくときに、時間があれば一緒に立ち会うほうがいいでしょう。別々にご挨拶に行っても、施主が答えられない内容がたくさんあります。
平日だけではなく、休日などもお仕事や予定があり、忙しいという方も多いので、必ずしも施主が同行する必要はありません。また、何度も訪問するとかえって面倒ですし、気を遣う方も多いので近隣へのご挨拶は、施主と塗装業者の両方で行うのがベストです。
施主と塗装業者によるご挨拶は一回で済ませると、塗装業者単独でご挨拶するよりも印象がよくなります。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。