金属屋根メンテナンスのチェックポイント

金属屋根といえばトタンなどを思い浮かべますが、耐久性の高いステンレスや銅の金属屋根が選ばれることがあります。一般住宅では、ガルバリウム鋼板屋根材などの錆びや耐久性を高め、コスパに優れた金属製の屋根材が選ばれています。
今回は、金属屋根のメンテナンスのチェックポイントについて解説していきましょう。
金属屋根の種類
金属製の屋根材の種類は、主に5つあります。
それらは、トタン、ガルバリウム鋼板、ステンレス、銅、チタンです。
工場や倉庫の屋根にはトタン、一般住宅の金属屋根としては、ガルバリウム鋼板がよく選ばれています。
ステンレス、銅、チタンなどは、耐用年数が30~50年以上ありますが、施工単価が3倍以上に跳ね上がるため、コストパフォーマンスが低下してしまいます。
一般住宅に使用する場合は、耐用年数が20~30年、施工単価が1平米あたり5000~7500円のガルバリウム鋼板がおすすめです。
ガルバリウム鋼板は、トタンの5倍の耐久性があります。錆びにくく、熱反射性を持つため、デメリットの少ない優れた金属屋根です。
金属屋根点検時のチェックポイント
・金属屋根は錆びが発生しやすい
錆びに強い金属素材であっても、防水や防錆性能の高い塗料での塗装が必要です。
錆びの発生を見かけたら、早めに対処しなければなりません。放置するといつの間にか錆びが金属屋根全体に広がっていくからです。錆びは金属に穴を開けることがあり、複数個所で穴が広がると雨漏り被害につながります。ひどくなる前に部分補修、部分交換、葺き替え工事を行う必要があるでしょう。
・塗装の剥がれや色あせ
経年劣化すると塗料の耐用年数が過ぎ、塗装の保護効果がなくなっていきます。
少しずつ色あせや塗膜の剥がれ現象が始まります。
防水・防錆効果の高い塗料で塗り替え工事を行う必要があるでしょう。塗料の耐用年数を目安に塗装を点検し、色あせや剥がれを発見したら、塗装工事を実施してください。
・屋根材の浮きなど
金属屋根は軽量ですが、薄い素材です。突風や強風で屋根材が浮き上がったり、剥がれたりすることがあります。風が強い場所や自然災害がよく発生する地域では、雨漏りの原因となることがあります。
部分補修や部分交換工事などを行いましょう。
金属屋根の主な補修やメンテナンス
・屋根の塗装工事
塗装によくある劣化症状や屋根材の劣化症状が見つかったら、適切な補修と塗装工事を行いましょう。多くはシリコンやフッ素塗料を使用しますので、10~15年に一度の再塗装メンテナンスがおすすめです。
金属屋根の塗装工事は、30~100万円の費用がかかります。
・屋根の葺き替え工事
下地や防水シートも取り替え、同じ素材の屋根材に交換できます。廃材処理費などが高額になることがあります。金属屋根は寿命が長いので、メンテナンスをしっかりと行い、高額の費用がかかる葺き替え工事をできるだけ先に延ばすようにしてください。
葺き替え時期の目安は、ガルバリウム鋼板でも施工後30年目以降となっています。
金属屋根の葺き替え工事は100~250万円、カバー工法なら50~120万円の費用がかかります。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。